闇夜に舞う桜の如く
待ち続けた春は短く、風に舞う桜の花びらの儚さには、
人を引き付ける力があります。
「終わりがあるからこそ意味がある」と思いますが、
「永遠に残したい」という思いもあります。
水面を泳ぐ姿が、桜の絵画のように見えるメダカがいます。
飼育経験を元に夜桜メダカを紹介します。
夜桜メダカとは
黄桜とオーロラ幹之の組み合わせによって生まれた
女雛というメダカの仲間になります。
頭部分のピンクが桜の木を思わせ、全身のラメが風に舞う花びらをイメージさせます。
ラメを楽しむ品種であり、頭の周りに紺色の鱗が集まっていて、
白と紺色と柿色という3色の鱗が体中に散りばめられていています。
その間を埋めるブラックリムという黒色の鱗が夜を思わせます。
飼育している夜桜メダカ
夜桜メダカの一生
注目していたメダカではありませんが、サファイアメダカを入手する際に
不可抗力で入手したため飼育しております。
透明なままの卵
黄桜の影響を受けているのでしょうか。
孵化が近づいても体色に着色が行われず、
孵化しても透明なままの針子です。
桜色の若魚
成長するに従って体色に黒が混じるようになります。
頭周りが桜色になり、尾から頭にかけて徐々にラメが確認できるようになります。
個体によりますが、成魚になっても首周りにラメが載りづらい印象です。
選別作業
環境に合わせて体色を変化させるので、黒い容器で行いましょう。
透明な容器で行うと薄い灰色に近い色になってしまい、
ラメの確認がしづらくなります。
選別作業における確認事項
- 蒼、白、柿色のラメが綺麗に敷き詰められていること
- 背骨が曲がっていないこと
- 口や背中が変形していないこと
サファイアメダカとの違い
サファイアメダカを入手する際に、送られてきた卵が夜桜メダカでした。
黒ラメ幹之の仲間と女雛の仲間なので、全くの別のメダカです。
紺色の鱗がサファイアメダカを思わせますが、
サファイアメダカでは孵化直前に体色に黒に交じります。
夜桜メダカの体色は殆ど透明なままです。
卵の段階ですぐに別のメダカと気づきます。
成魚になるにしたがって、
サファイアメダカの頭部は紺色になりますが、
夜桜メダカの頭部は桜色になります
まとめ
- 一年中、春を楽しみたいのなら夜桜メダカ
- 成魚になるまでラメが体全体に敷き詰められているか確認
- 紺色のラメが目立ちますが、サファイアメダカとは違うメダカ
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